VPN Gateのサーバーを運営している人は、技術的には利用者の通信内容を閲覧できる立場にある。これは特定の個人や組織等を批判する話ではなく、VPNという仕組み、VPN Gateの目的に内在する構造的な問題である。 なぜVPNサーバー側で通信が見えてしまうのか だいたいここを読んでいる人ならわかっていると思いますが、VPNは通信を安全にする 「魔法のトンネル」ではない 。 実際の通信は次のようになっている。 ・利用者の端末 ・VPN Gateサーバー ・ インターネット(通信相手サーバーのこと) VPNサーバーは暗号化された通信を復号したうえで外部へ中継する役割を持つ。 そのためサーバー運営者は、技術的には以下の情報を取得・観測できる、 ・平文HTTP通信の内容 ・接続先のIPアドレスやドメイン ・通信のタイミング・サイズ・頻度 ・SSL/TLS通信におけるSNIやメタデータ VPNサーバーは「暗号化を提供する存在」ではなく、「復号後の通信を扱う存在」であるという点である。 認証情報は見えてしまうのか セキュリティが不十分な条件がそろえば 認証情報や認証情報に相当するデータが閲覧可能になる 可能性がある。VPN Gateの中継サーバーとして登録し、第三者が接続している最中に通信を観測すると、VPNの構造上、サーバー側では中継される通信を確認できる。 特に、通信がHTTP(暗号化されていない接続)の場合、送信されるリクエストやパラメータは平文で流れるため、 ・ログイン情報に相当するデータ ・セッションの識別子 ・ 入力内容そのもの が通信上に含まれ、閲覧できてしまう可能性がある。 別にこれは特別な裏技を行ったり、不正な挙動をさせたりすることなく起こる。 VPNサーバーが通信の終端として動作する以上、理論...